10代・20代に伝えたい!献血の意味と意外なメリット

献血の必要性 医療のお役立ち情報

「献血って、ちょっと怖いかも…?」そんなふうに思ったことはありませんか? 

献血に協力したほうがいいのはわかっていても、針を刺すのが不安だったり、体調への影響が気になったり。

でも実は、献血には意外なメリットもたくさんあります。例えば、献血をすることで自分の健康状態を知ることができたり、社会貢献を実感できたりするんです。さらに、仲間と一緒に献血をすることで、特別な経験を共有できるかもしれません。

この記事では、「献血って何のためにするの?」という疑問に答えながら、あなたにとってのメリットについても詳しく紹介します!

血液を必要とする人は増加、献血をする人は減少

人工的に作れない血液は献血で集めるしかない。

献血で集められた血液は以下のような用途に使われます。

※輸血:健康な人の血液を補給して治療する。
※血漿分画製剤:血液から医薬品を作る。

献血の使い道

厚生労働省ホームページより

では献血を必要とする人はどんな人達でしょうか。

・がんの治療を受けている患者さん
・手術を受ける患者さん
・大量出血をした怪我の患者さん
・白血病などの血液の病気の患者さん
・免疫機能が低下している患者さん
・血液凝固因子が不足している患者さん

ドラマでは輸血=大怪我のイメージが強いですが、実際には輸血の約40%ががん治療に使われています。

しかし、輸血治療には問題があります。

・血液は人工的には作れない。
・長期保存ができない。
・一人が献血できる量や回数は限られる。

上記の理由により多くの人が継続して献血に協力する必要があるのです。

若い世代の献血者数は年々減っている。

輸血を必要とする人の約85%は50歳以上です。しかし、少子高齢化の影響により「輸血を必要とする人」は増加している一方で、「献血をする人」は減少傾向にあります。

献血者数年代別推移グラフ

要因
・少子化:若年層人口の減少
・学校献血の減少:学校への献血バス実施率減少
・心理的障壁:「痛そう」「怖い」といったイメージの影響

このまま献血者が減ると安定した血液供給が不可能になる

日本では毎日約3,000人の患者さんが病気やけがの治療のために輸血を必要としています。
輸血を待つ患者さんにとって、定期的かつ継続的な献血協力は命を支える重要な要素なのです。

このまま若い世代の方からの血液の供給が減ってしまうと、血液不足により治療の中止や遅れが生じ、日本の医療体制全体に深刻な影響を及ぼす可能性があります

実はこんなメリットも? 知られざる献血の魅力

若い世代が献血に協力することにより、自身にもメリットがあります。

健康チェックが無料で受けられる

献血時には、血液の安全性を確認するためにさまざまな検査が行われます。この結果は献血者自身にも通知されるため、無料で健康状態を把握できます。

献血前の検査

特に、学生さんは血液検査を受ける機会が少ないので、健康管理の一環としても役立ちます。

社会貢献の実感が得られる

若い世代が献血を行うことで得られる社会貢献の実感について、以下のようなポイントが挙げられます。

命を救う実感

・献血は「命をつなぐボランティア」。輸血が必要な患者さんを直接助けることができます。
・「誰かのために動ける喜び」を感じる学生も多いです。

感謝される嬉しさ

・献血を呼びかけたり、献血後に「ありがとう」と言われると自分の行動が役立っていると実感できます。
・こうした経験が社会貢献への意識を高めるきっかけに!

→献血により元気になった方の声(日本赤十字社ホームページ

同世代にも広がる影響

・若者同士で呼びかけることで、献血の輪が広がります。
・「自分たちにもできることがある」と気づくきっかけに!

社会問題を知るチャンス

・少子高齢化や血液不足などの課題を知り、解決に貢献できることを学べます。

成長と将来へのプラス

・医療や福祉に興味を持つきっかけになったり、就活で「社会貢献経験」として活かせることも。
・いろんな人と交流し、視野が広がるチャンスです!
・各地域には学生献血推進団体があります。

献血ボランティアをしてうれしかったこと
献血について理解を深めようと「献血セミナー」に参加しましたが、これまで何十年もの間、多くの方が献血運動に関わり、多くの患者さんの命が救われたことを知ったとき、改めて私たちが行っている活動にやりがいを感じることができました。また、献血ボランティアをはじめたことで得られた出会いや交流も数多くありました。こうした経験や出会いはボランティアをしていたからこそのものでうれしく思っています。

日本赤十字社献血web会員サービスラブラッド 献血に協力した人の声

若い世代にとって、献血は単なる医療支援ではなく、自分自身の存在価値や社会とのつながりを実感する貴重な機会ともなり得ます。

献血の流れと注意点

献血の流れ

  1. 献血場所を選ぶ
    献血は日本赤十字社が運営する献血ルームや献血バスで行うことができます。
  2. 必要な条件を確認
    献血に参加できる年齢は16歳から69歳まで(成分献血の場合は18歳以上)です。
    健康状態や体重などの基準を満たしている必要があります。
  3. 予約または来場
    献血Web会員サービス「ラブラッド」を利用すると、事前にWeb問診回答や献血予約が可能です。予約なしでも直接献血ルームや献血バスに来場して参加できます。
  4. 結果の確認
    献血後、Webサービス「ラブラッド」または郵送で検査結果を確認できます。
    これにより自身の健康状態も把握できます。

献血当日の流れ
1.受付:身分証明書を提示、本人確認を行う
2.問診・検査:健康状態を確認するため行う
3.採血:採血ベッドで採血(全血献血なら約10〜15分、成分献血なら約40〜90分)
4.休憩:採血後は十分な休憩と水分補給を行う。

献血前後の注意点

献血前
・十分な睡眠
・水分補給(スポーツドリンクなど)
・献血できない条件の確認
・身分証の準備

献血後
・10分以上休憩を取り、しっかり水分補給
・激しい運動や長時間の入浴を避ける
・採血側の腕に負担をかけない

献血ルームには、たくさんの種類の飲み物が用意されていて飲み放題です。
マンガもたくさん置いてありますよ。

まとめ:あなたの献血が未来を救う

献血は、病気やケガで輸血を必要としている人を助ける大切な行動ですが、それだけではありません。 自分自身の健康チェックができたり、社会貢献の実感を得られたりと、意外なメリット もたくさんあります

「ちょっと気になる…」と思ったあなた、まずは近くの献血ルームや献血バスをチェックしてみませんか?

あなたの一歩が、誰かの命を救うかもしれません!

献血のことを詳しく知りたい方はこちら→(日本赤十字社のパンフレット

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日本赤十字社ホームページ

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